理事長挨拶


このたび、日本小児禁煙研究会の理事長を拝命いたしました鈴木修一です。まずは、これまで本研究会を支えてこられた歴代理事長、役員、会員の先生方ならびに関係者の皆様に、心より敬意と感謝を申し上げます。

本研究会は、小児期からの喫煙予防、受動喫煙防止、そして子どもたちをニコチン依存から守ることを目的として活動してまいりました。近年、紙巻きタバコに加え、加熱式タバコや電子タバコ、ニコチンパウチなど、新しい形態のニコチン製品が急速に普及しています。とくにSNSやインターネットを介した情報環境の変化により、子どもたちを取り巻くリスクは、これまでとは異なる局面に入っていると感じています。

一方で、喫煙率の低下により、「タバコ問題は過去の課題」と捉えられることもあります。しかし実際には、ニコチン依存の低年齢化、家庭内受動喫煙、妊娠期曝露、さらには精神・行動面への影響など、小児医療・予防医学の観点から取り組むべき課題は依然として多く存在しています。

本研究会は、単なる啓発活動にとどまらず、臨床・疫学・教育・行政・社会実装をつなぐ学術団体として発展していく必要があると考えています。学校、自治体、医療機関、多職種、そして保護者や地域社会とも連携しながら、子どもをニコチン曝露から守るための実践的な取り組みを推進してまいります。

また、小規模な研究会だからこそ、現場に近い視点を大切にし、柔軟かつ機動力のある活動を行えることも強みであると考えております。若手医師や多職種の皆様にも積極的に参加していただき、学術集会や情報発信を通じて、世代を超えて議論と実践を広げていきたいと思います。

本研究会の活動は、会員の皆様お一人おひとりのご支援によって成り立っています。今後とも、皆様のお力添えを賜りながら、子どもたちの健やかな未来のために尽力してまいります。

引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

日本小児禁煙研究会
理事長 鈴木 修一