理事長挨拶

代表 : 加治正行

日本小児禁煙研究会は、前理事長・井埜利博先生のご尽力によって2010年に設立された会で、設立当初から私も活動を共にして参りましたが、このほど井埜先生から理事長を引き継ぐことになりましたので、一言ご挨拶を申し上げます。
本研究会は、子どもたちをあらゆるタバコの害から守るための調査・研究や活動を推進することを目的として設立され、毎年1回学術集会を開催し、年数回研究会雑誌を発行して参りました。
タバコの害と言うと今さらと思われるかもしれませんが、未解明の問題も多々残されており、この分野の研究も日進月歩で、海外では専門の月刊誌も複数出版されています。
わが国でも特に「子どもを守る」という視点から、喫煙、受動喫煙、三次喫煙などの有害性に関する研究を進める必要があり、特に近年使用者が増えている加熱式タバコや電子タバコに関するデータの蓄積が望まれます。
 そして、受動喫煙や三次喫煙から子どもたちを守るだけでなく、子どもたち自身が喫煙に手を染めないようにするための取り組みも進める必要があり、そのためには医療関係者だけでなく、教育関係者や行政関係者など幅広い分野の方々の連携・協力が不可欠です。
 今、「子どもを守る」ことがわが国の大きな課題となっています。事故や犯罪、虐待などから子どもたちを守ることはもちろんですが、タバコから子どもたちを守ることも大人の重大な責任です。
子どもたちを大切に守り育てるために、多くの方々のお力が必要です。
皆様方のご参加をお待ちしております。

2022年4月1日
加治正行